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秋田県大仙市公式ブログ

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大農生と農業研修生の相互交流

秋田県立大曲農業高校は今年度、文部科学省からSPH(スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール)事業の指定を受けています。

SPH事業とは、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成するため、先進的な取り組みを行う専門高校を指定し、研究開発を行う事業です。

大農は、農業の付加価値を生み出す人材や地域の産業を結び付け6次産業を生み出す人材、豊かな農山村資源を都市農村交流などと結び付け、農山村の活性化のために活躍できる人材の育成に向けた学習プログラムが評価され、全国で指定を受けた10校の一つに入っています。

大農では、DAINOプロジェクトと名付け「アグリビジネス学習」「イノベーション学習」「高スキルアップ学習」「組織的マネジメント学習」の4つの柱を軸に取り組んでいます。その中の「高スキルアップ学習」の一環として、ふるさと秋田の課題解決や地域農業の理解のために主体的・協働的に取り組む力の育成等を目的に、農業研修生と大農生との相互交流が3回にわたって行われました。

 

第1回目は10月28日に太田地域にある市農業振興情報センターに大農の生徒13人が訪れ、研修生が研修を受けることになった経緯などについてそれぞれ発表を聞き、東部新規就農者研修施設を視察しながら、研修生が栽培している野菜などについて説明を受けました。

 

2回目は11月25日に大曲農業高校へ研修生(東部5人、西部4人)が赴き、大農生と研修生を交えた4つのグループに分かれて意見交換を行いました。

就農を前提に高校を卒業前までにすることから、40歳代までにすることまで、大農生それぞれが描いている将来の計画について研修生がアドバイスして、計画作成をサポートしました。

大農生のほとんどが進学や就職を希望していますが、自分の人生設計の中では、農家出身の生徒は退職後に農業に取り組むなど農業とのかかわりについて考えているようでした。

 

3回目は12月1日に大曲農業高校で2回目の交流をふまえ、再度4つのグループに分かれて「付箋紙会議」形式で意見交換を行いました。

付箋紙会議とは、紙(付箋)に各自が思いついたアイデアをメモし、黒板などに貼って、似たような案をグループに分けたり、優先順を決めたりしながら話し合いをすすめていく会議の形です。pc010013pc010014

農業にかかわっていくことについて、生徒が考えていた計画と、研修生と意見交換をした後での計画についてグループごとに発表があり、何となく描いていた将来設計が、具体的なものへと大きく意識が変化したことがうかがわれました。

この日は文部科学省の担当者3人も視察に訪れ、SPH事業の効果を確認していました。

 

120年を超える歴史をもつ大農は、農業に特化せず地域で活躍する多くの人材を輩出し、「天下の大農」と言われ続けました。農業を取り巻く情勢は大きく変化しましたが、地域を担う人材として大農生への期待は現在も大きなものがあります。大農生と農業研修生の交流は、研修生にとっても地域農業を担う人材としての意識向上につながったようです。