高温に伴う農作物の被害防止について - 農業者の皆さまへ

2018年4月27日

東北農政局生産部より情報提供がありましたのでお知らせいたします。

気象庁発表の「全般1ヶ月予報(平成30年4月12日)」によると、全国的に暖かい空気に覆われやすく、
向こう1か月の気温は高い見込みとなっています。そのため、以下の対策を徹底してください。

【水稲】


I 水稲


  種子伝染性病害の発生を防止するため、種籾の塩水選・消毒等を徹底する。
  また、育苗期における高温・高日射条件では、もみ枯細菌病等の病害、苗の徒長やヤケ苗が
  発生しやすくなるため、高温・過湿にならないようハウスの換気を行うとともに、十分な灌水を行う。

【園芸作物】


II 野菜


 (1)干ばつ対策
   ア 干ばつ傾向にある地域においては、土壌の保水力を高め、また、根を深く張らせるために、
     深耕、有機物の投入等に努める。さらに、マルチ等により土壌面からの蒸発防止に努める。
   イ ハダニ類、アブラムシ類等干ばつ時に発生が多くなる傾向の病害虫については、その発生
     動向に十分注意し、適期防除に努める。
 (2)高温対策
   ア 全般
   (ア) かん水は、立地条件や品目、生育状態等を十分考慮し、早朝・夕方に実施する。
       施設内でのかん水は、湿度が高くなりやすくなることから、夜間や曇雨天の日中には、
       通風するなどして湿度を下げる。また、地温上昇の抑制や土壌水分の保持を図るため、
       使用時期や施肥等に留意し、地温抑制マルチや敷わら等を活用する。
       高温耐性品種の選定に当たっては、立地条件、品種特性、需給動向等を十分に考慮する。
   (イ) 園芸用施設は、妻面・側面を開放するとともに、作物の光要求性に応じて、遮光資材等を
       使用し、施設内の温度上昇を抑制する。遮光資材は、果実の日焼けや葉やけの防止にも
       有効である。循環扇は、局所的な高湿空気の滞留を防ぎ、室内温度の均一化が図られる
       とともに、作業快適性の向上が期待でき、さらに、天窓の開閉や換気扇等を活用した換気、
       遮光資材、細霧冷房等の対策と併用することが重要である。
   (ウ) こまめな除草や側枝、弱小枝及び下葉を除去し、風通しを良くする。
   (エ) 育苗箱は、コンテナやブロックでかさ上げし、風通しを良くする。
  イ 特に葉茎菜類
   (ア) 乾燥によるチップバーンを防止するため、薬剤防除時にカルシウム剤を混用する。
   (イ) ねぎでは、軟腐病が発生するおそれがあることから畝間かん水を控える。
  ウ 特に果菜類
   (ア) 不良果の摘果、若どりを行い、着果負担の軽減を図るとともに、適切な施肥により樹勢維持
       に努める。
    (イ) 老化葉、黄色葉を中心に摘葉を実施し、水分の蒸発抑制に努める。
   (ウ) カルシウム欠乏、鉄欠乏、ホウ素欠乏等の生理障害対策として、必要に応じて葉面散布を行う。


III 果樹


 (1)干ばつ対策
   ア 干ばつ傾向にある地域においては、用水の確保に努め、敷わら、敷草等により、土壌水分の蒸発
      を極力抑制しつつ、適宜かんがいを実施する。
   イ 草生園においては、干ばつ期の草刈りを実施し、防水透湿性シートによるマルチ栽培を行っている
      園地においては、マルチを巻き上げてかん水を行う、かん水チューブによりドリップかんがいを行う
      等により、地表面への直接かん水に努める。
   ウ なお、かん水に当たっては、かん水設備の漏水、目詰まり等に留意し、適切にかん水が行われる
      よう事前に点検を行う。
   エ 干ばつ時に発生し易いハダニ類については、発生動向に十分注意し、発生初期からの薬剤防除を
      実施する。
 (2)高温対策
   ア 収穫期を迎える果実については、着色不良を防止するため、せん定や反射シートの活用による適切
      な光環境確保の取組によって、着色を促す。
   イ 着色が遅延することに伴い収穫時期が遅れ、果実が過熟とならないよう、適期収穫に努める。
   ウ 高温によって果実の日焼けが発生しやすい園地においては、各種資材による遮光等の対策をとる。


IV 花き


 (1)干ばつ対策
   ア 干ばつ傾向にある地域の露地栽培の花きについては、土壌の保水力を高め、また、根を深く張らせる
      ために、深耕、有機物の投入等に努める。さらに、マルチ等により土壌面からの蒸発防止に努める。
   イ ハダニ類、アブラムシ類等干ばつ時に発生が多くなる傾向の病害虫については、その発生動向に十分
     注意し、適期防除に努める。
 (2)高温対策
   ア 切り花については、朝・夕の気温の低い時間に採花し、常温で長時間放置しない。また、エチレンによる
      劣化を防ぐため前処理剤を使用し、品質の維持に努める。
   イ 施設栽培の花きについては、施設内の温度上昇を抑制するため、妻面・側面を開放するとともに、作物の
     光要求性に応じて、遮光資材等を使用する。細霧冷房装置、換気装置等を設置している施設では、当該
     装置を有効に利用して適切な温度及び湿度の管理に努める。

【畑作物・特産物】


V 茶


 急激な生育により摘み遅れることがないように、茶園巡回による生育状況の把握と計画的な摘採に努める。
 また、摘採後も葉傷みが進まないよう、摘採した生葉は可能な限り速やかに茶工場に運搬するとともに、茶園
 での摘採後及び工場への運搬中に直射日光に晒されないように注意する。一番茶摘採終了茶園においては、
 周辺の茶園の摘採状況と病害虫の発生状況を把握し、適期防除に努める。

【畜産】


VI 家畜


 (1)飼育密度の緩和、換気扇や扇風機による畜体等への送風や散水・散霧を行い、家畜の体感温度の低下
    に努める。
 (2)寒冷紗やよしずによる日除け、屋根裏・壁・床への断熱材の設置、屋根への消石灰の塗布等により、畜舎
    環境の改善に努める。
 (3)良質で消化率の高い飼料の給与、ビタミンやミネラルの追給及び清浄で冷たい水の給与に努める。
 (4)観察の頻度を増加させることにより、健康悪化の兆候がないか等、家畜の健康状態をよく把握し快適性に
    配慮した飼養管理に努める。
     なお、具体的な家畜への暑熱対策及び本件に関する相談窓口については、公益社団法人中央畜産会
    及び公益社団法人畜産技術協会のホームページを参照のこと。
     家畜への暑熱対策 http://jlia.lin.gr.jp/seisan/ 
     相談窓口 http://jlia.lin.gr.jp/keiei/
     快適性に配慮した飼養管理 http://jlta.lin.gr.jp/report/animalwelfare/
     相談窓口 https://sec.lin.gr.jp/jlta/toiawase/index.php?module=Contact&action=toiawase


VII 飼料作物


 (1)草地については、スプリングフラッシュ等による急激な草勢が見られることなど、飼料作物の収穫作業や
    放牧の実施に際しては、牧草等の生育状況を踏まえ、適切な作業に努める。特に、今後高温が続くこと
    により、例年より作業時期が早まる可能性があることを考慮し、準備を進める。
 (2)土壌条件等により高温及び晴天の影響が大きく現れる地域では、土壌の保水力を向上させるため土壌
    改良資材の投入等を行うとともに、今後、は種する場合には、耐干性の優れた草種・品種の選定に努める。

 

お問い合わせ

農業振興課
電話:0187-63-1111

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