夏台風の発生・接近及び大雨等に伴う農作物等の被害防止について

2018年6月12日

1.園芸作物全般


(1)事前の対策


ア.台風が接近する前に施設やほ場周辺の点検、排水路の清掃を行うこと。
イ.  温室、育苗・集荷施設等については、強風に備えて、取り付け金具の緊張、抑えひもによる固定、妻面の補強等の防風対策に努めるとともに、飛来物による損傷を防止するために施設周辺の清掃、防風網の設置等に努めること。
ウ.排水が速やかに行われるよう施設周辺の集排水路の点検、清掃を行うこと。
エ.潮風害が予想される地域においては、除塩のための水源を確保しておくこと。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.  台風が通過した後は、速やかに施設、機器の点検を行い、補修や修理が必要な場合には適切な処置を行うこと。
イ.  ほ場や温室が冠水した場合は、排水ポンプや溝切り等によりできる限り速やかに排水を行うこと。
ウ.  台風通過後の急激な気温の上昇に注意し、施設温室内の適切な温湿度管理に努めること。

 

2.野菜


(1)事前の対策


ア.ほ場内の早期排水対策として、あらかじめ溝切り、畦立て等の管理作業に努めること。また、台風による風害・潮風害のおそれのある場合には、べたがけ資材の利用等により被害回避に努めること。
イ.定植後の幼苗期は、支柱等により倒伏を防止すること。支柱やネットを設置している作物は、確実に固定されているか確認し、必要に応じて補強しておくこと。
ウ.は種や定植を予定している場合は、台風の通過前の作業を避け、通過後に行うこと。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.冠水や浸水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。また、土寄せ、追肥、液肥の葉面散布等により生育の回復に努めるとともに、病害虫の発生を防止するため、折損した茎葉の除去と適切な薬剤散布を行うこと。
イ.果菜類では、根傷みによる草勢低下を防ぐため、摘果や若どりにより着果負担を軽減すること。
ウ.生育初期において被害を受けた場合には、予備苗による植替えや再は種を行い、被害の軽減に努めること。また、被害が著しい場合には、他の品種又は作物に転換することも検討すること。
エ.施設栽培においては、台風通過後は、強い日射しにより園芸用施設内の温度が急上昇し、高温障害を生じやすいので、フィルムの巻き上げ等の換気操作を行うこと。

 

3.果樹


(1)事前の対策


ア.強風に備えて事前に防風網や果樹棚支柱、マルチ資材の点検・補修を行っておくこと。また、倒伏しやすい樹体は支柱により補強すること。
イ.収穫可能な果実はできる限り収穫しておくこと。その際、農薬散布から収穫までの経過日数に留意すること。
ウ.強い風雨が予想される地域では、かんきつかいよう病等の発生が懸念されるため、防除基準に基づき、薬剤散布を行うとともに、既に罹病葉等がある場合には、園外へ処分すること。
エ.排水が速やかに行われるよう園地周辺の集排水路の点検、清掃を行うこと。特にマルチ栽培の場合は、雨水が土中に浸透せず園外への排出量が増加し、土砂崩れや石垣の崩壊等につながる可能性があるため、排水路や排水溝の点検、清掃に留意すること。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.被害程度に応じて、折損した枝の修復や被害果の摘み取り、せん定及び摘果を実施し、生育の回復に努めるとともに、病害虫の防除を適切に実施すること。強風による倒伏や枝裂けが起こった場合には適切な処置を行うこと。
イ.落果した果実については、農薬散布から収穫までの経過日数に留意し、必要に応じて低温保管、選別の徹底、早期出荷等に努めること。また、落葉した場合は、日焼けや樹脂病等の発生に注意し、被害程度に応じて摘果や白塗剤の塗布等を行うこと。

 

4.花き


(1)事前の対策


ア.露地栽培の草丈の低い花きについては、寒冷紗等で被覆し、草丈が高く支柱を立てている花きについては、支柱の点検・補強を行い、風害に備えること。
イ.ほ場内の早期排水対策として、あらかじめ溝切り等の管理作業に努めること。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.冠水又は浸水の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めるとともに、倒伏した株を早急に立て起こし、茎や花穂の曲がりを防止すること。
イ.折れた茎葉の除去、適切な薬剤散布等により、病害の発生抑制に努めること。
ウ.天候が回復した後、被覆資材、支柱、防虫ネット等の栽培施設や資材の点検及び修復を行うこと。特にキク等の栽培に係る電照・補光関連施設(電球、タイマー等)については、速やかに作動状況の点検を行うこと。
エ.生育初期において被害を受けた場合には、予備苗による植え替えや再は種を行い、被害の軽減に努めること。

 

5.畑作物・特産農産物


(1)事前の対策


冠水や浸水の予想されるほ場において、作物の性質やほ場の状況に応じて、冠水又は浸水後の排水対策が速やかに行われるよう、溝切り等の対策を講じるほか、明きょ等を点検・補修等を行っておくこと。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.かんしょやばれいしょについては、ほ場が冠浸水した場合、生育遅延や塊茎腐敗等を起こしやすいので、速やかな排水に努めること。また、湿潤ほ場での収穫は行わないこと。
イ.てん菜については、ほ場が滞水した場合、生育不良等を起こしやすいので、速やかな排水に努め、長時間の冠水又は浸水を避けること。また、過湿により病害の発生が助長されるので、状況に応じた適切なほ場管理や薬剤散布を行うこと。
ウ.そばについては、ほ場が滞水した場合、出芽不良や根腐れによる生育不良等を起こしやすいので、速やかな排水に努め、長時間の冠水を避けること。
エ.麦類については、降雨等による品質の低下や穂発芽が懸念されるため、収穫適期を逃さないよう、ほ場毎の登熟状況や気象情報に細心の注意を払い、計画的な収穫作業に努めることとし、収穫後は速やかに乾燥を行い、半乾貯留(子実水分17%程度以下)を行う場合でも、一次乾燥が終わり次第、速やかに仕上げ乾燥を行うこと。
また、倒伏や赤かび病が発生しているほ場は健全なほ場と分けて収穫・乾燥調製を行うこと、乾燥調製施設の荷受時に穂発芽や赤かび病のチェックを入念に行い健全粒との仕分けを徹底することにより品質確保に努めること。

 

6.畜産


(1)事前の対策


ア.畜産施設については、損傷、倒壊等を避けるため、必要に応じて補修を行うこと。
イ.大雨による畜産施設への浸水のおそれがある場合は、明きょの施工等により排水に努め、家畜への被害が生じるおそれがある場合は、事前に避難場所を確認し、状況に応じて家畜を避難させる等の適切な処置を行うこと。
ウ.各地域において、行政機関や生産者団体等との連携により、あらかじめ停電や断水等の対応を確認し、被災時には自家発電機による搾乳や生乳冷却等について、早急に対応できるよう努めること。
エ.飼料作物については、天候に応じて迅速に管理作業等が行えるよう、作業の体制を十分整え、臨機応変な対応が取れるよう努めること。


(2)被害拡大防止のための対策


ア.畜舎及び家畜
  (ア) 天候が回復した後、直ちに畜産施設内及びその周辺の排水を行うよう努めること。また、土砂が流入した場合には、再度の土砂流入等の事故に十分注意しつつ、土砂を除去するよう努めること。
  (イ) 畜舎、牧柵、防鳥ネット等の施設に破損、汚染がないか確認し、必要に応じて補修、洗浄、消毒を行うよう努めること。飲水に適した水の給与や飼養家畜の健康観察など、家畜伝染病予防法(昭和26年法律第166号)に基づく飼養衛生管理基準に沿った衛生管理を徹底し、家畜の伝染性疾病の発生予防措置を講じるよう努めること。
  (ウ) 保管している飼料が冠水等の被害を受けた場合には、当該飼料の家畜への給与は中止すること。
イ.飼料作物及び稲わら
冠水や浸水等の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。

 

お問い合わせ

農業振興課
電話:0187-63-1111

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