高温少雨にご注意ください - 農業者の皆さまへ

2018年8月1日

 梅雨明け(7月20日、仙台管区気象台)の発表以降、全県的に高温と少雨の傾向が続いております。今後も最高気温30℃以上が予想されており、また1週間程度まとまった降雨が期待できない予報になっております。このため、高温や少雨による農作物等への影響が懸念されることから、下記対策をお願いします。

 

 

<農作業中の熱中症対策>
○ 作業は、日中の気温の高い時間帯を外して行うとともに、休憩をこまめにとり、作業時間を短くするなどの

  工夫をする。特に、気温が高くなりやすいハウス等の施設内での作業では注意する。
○ 水分をこまめに摂取し、汗で失われた水分を十分に補給する。
○ 帽子の着用や汗を発散しやすい服装にする。
○ 作業場所には日よけを設けるなど、できるだけ日陰で作業をするように努める。
○ 屋内では、遮光や断熱材の施工等により、作業施設内の温度上昇を抑えるとともに、風通しを良くして室内の

  換気に努める。

 

 

【水稲】


(1)水管理の徹底
 水管理の徹底により稲体の活力を維持して登熟の向上を図る。特に、登熟が高温条件下で経過すると、白未熟粒やクサビ米(黒点症状米)等の被害粒の発生が多くなることから、水管理を徹底して被害軽減に努める。
○ 出穂後、最高気温が30℃以上になる場合は、用水の確保が可能であればかけ流しかん水を行う。かけ流しかん水が

  困難な場合(開花期後)は、落水期間の短い、間断かん水や入水を日中に行うなど、水分供給と地温の低下に努め

   る。
○ フェーン現象等で乾燥した風が強い日は、湛水管理を行い、蒸散による水分の消耗を軽減する。
  * ただし、カドミウム含有米の発生が懸念される地域では、出穂3週間後までは常時湛水管理とし、カドミウム

    の吸収を抑制する。


(2)斑点米カメムシ類防除の徹底
 斑点米カメムシ類の発生地点率は平年並みであるが、すくい取り数が多くなっている(平成30年7月27日秋田県病害虫防除所発表、防除対策情報第6号)。高温条件下では、斑点米カメムシ類の活動が活発になると予想されることから、以下の技術対策を徹底する。
○ 出穂期(ほ場全体の40~50%が出穂した日)の把握に努め、出穂期10日後頃にアルバリン剤又はスタークル剤の

  茎葉散布剤を畦畔を含めたほ場全体に散布する。
○ 出穂期10日後頃の茎葉散布剤の散布当日から7日後までに畦畔や農道の草刈りを必ず行う。
○ 水田内に出穂したノビエやホタルイ類等が発生しているほ場、イネ科雑草が主体の牧草地や休耕田等の発生源に

  隣接しているほ場では、出穂期10日後頃に加えて同24日後頃にもキラップ剤の茎葉散布剤を散布する。

 

【大豆】


(1)畝間かん水等の実施(開花期後)
○ 暗きょの栓を閉めて、土壌中の水分の保持に努める。
○ 大豆は、開花期~子実肥大期にかけて最も水分を必要とする時期であり、畝間かん水や明きょへのかん水などに

  より干ばつ防止に努める。
○ 畝間かん水を行う場合は、畝の高さの1/2程度とし、30a以上の大きなほ場の場合、ほ場を2~3区画程度に

   分け、1日1区画ずつ2~3日に分けてかん水し、畝の崩壊と水口付近の湿害を防ぐ。
○ ほ場(区画)全体に水が行き渡ったら水口をしっかり止め、速やかに排水する。
○ かん水は、気温・地温が低下する夕方から夜に行う。


(2)病害虫防除の徹底
○ 高温年は害虫の発生が多くなることから、ほ場をよく観察して適切な防除に努める。

 

【野菜】


(1)適切なかん水、換気等による地温上昇防止
○ 露地野菜では、早朝または夕方の涼しい時間帯にかん水を行う。ただし、畝間かん水では停滞水が無いように

  注意する。
○ 施設野菜では、天窓及び施設側面の開放や換気扇の活用により十分な換気に努めるとともに、寒冷紗等の被覆

  資材により遮光・遮熱し、施設内温度の上昇を防ぐ。
○ 敷きわら等により、土壌表面からの水分蒸発と地温上昇の防止に努める。


(2)収穫時間の徹底
○ 収穫は、気温の低い時間帯に行い、速やかに調整・出荷するか、予冷庫に入れるなど、高温による品質低下の

  防止に努める。


(3)病害虫防除の実施
○ 高温乾燥時は、ハダニ類、アブラムシ類、アザミウマ類等の害虫が発生しやすいので、発生動向に十分注意し

  適期防除に努める。特に、えだまめでは着莢期が8月以降となる作型・品種でダイズサヤタマバエの発生が多く

  なるため、適期防除に努める。


(4)秋冬野菜の管理の徹底
○ 秋冬野菜では、育苗中の温度、かん水、病害虫に注意して適切な管理を行う。播種及び定植は、朝または夕方の

  涼しい時間帯に行い、適期作業に努める。定植後は、活着まで適宜かん水を行う。

 

【花き】


(1)適切な換気、遮光等による品質確保
○ 施設栽培は、露地栽培に比べ高温による生育障害を受けやすいので、換気扇などを利用した強制換気により、

  日中の施設内温度の上昇を極力抑える。
○ 葉温や地温を下げることを目的に、寒冷紗等による遮光(遮光率30~50%を目安とする)を行う。
○ かん水は、施設・露地栽培ともに早朝または夕方に十分行い、高温・乾燥による生育障害などを防止する。


(2)病害虫防除の実施
○ ハダニ類、アブラムシ類、アザミウマ類などが発生しやすいので、防除を徹底する。なお、薬剤散布は、高温時

  に行うと薬害が発生するおそれがあるため、気温の低い早朝または夕方に行う。


(3)収穫時間の徹底
○ 収穫は、気温の低い早朝に行い、高温による萎れなどの品質低下が発生しないようにする。

 

【果樹】


(1)果樹園の乾燥防止
○ 幼木や樹勢の弱い樹などは、土壌の乾燥により衰弱することがあるため、かん水や敷きわら・敷き草により、

  土壌水分の保持に努める。
○ 乾燥が続くと果実の肥大が抑制されるため、かん水施設を有する園地では、適宜かん水を行う。
○ 草生園においては、樹体と草との水分競合を防止するため、草刈りを行う。


(2)病害虫防除の実施
○ 高温乾燥時は、ハダニ類などが発生しやすいため園地をよく観察し、適切な防除を行う。
○ 薬剤散布は、高温時に行うと薬害が発生するおそれがあるため、朝方などの気温の低い時間帯に行う。

 

【畜産】


○ 直射日光が畜舎に入らないよう南・西に日除けを行う。
○ 畜舎内の風通しを良くし、家畜に十分風があたるようにする。
○ 飼育密度の緩和や飼育家畜等への散水・散霧により、体感温度の低減を図る。
○ 夜間の換気によって涼しい環境をつくり、体内に蓄積した熱を翌日に持ち越さないようにする。
○ 良質で消化率の高い飼料を給与し、いつでも新鮮な水が飲めるようにする。

 

【飼料作物】


○ 草地については、過放牧、過度の低刈りや短い間隔での刈取りを避け、貯蔵養分の消耗を軽減するなど草勢の

  維持に努める。また、夏枯れなどにより草勢の低下が見られた場合には、必要に応じ追播等的確な維持管理作業

   を行う。
○ 青刈りとうもろこし、ソルガムなどについては、収穫期が近い場合には、コストに配慮しつつかん水に努め、

  かん水が困難、又は草勢の回復が困難と見込まれる場合は、早期に収穫を行い、品質低下の防止に努める。

 

 

お問い合わせ

農業振興課
電話:0187-63-1111

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